日本はグローバル化やAI人工知能の進化、少子高齢化などによってこれからますます時代は変化していきます。
それに応じて私たち人間を取り巻く社会環境も当然変化していくのです。
そのため、子供を教育する事に関しても改革が必要となります。
そう考えた時に、今の日本の教育における課題はたくさんあると感じます。
文部科学省の発表によると、「現在の日本の教育における課題」として挙げられているのが、いじめ・不登校等の生徒への対応、特別支援教育の充実、外国人児童生徒への対応、子供の学力低下への対策、家庭の貧困による教育格差などです。
参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1325922.htm
その他には、少子高齢化による生徒数の減少や教職員の環境なども課題として挙げられています。
実は日本の学校教育における課題は山積みなのです。
そこで今回は日本の教育における課題について、
✅日本の教育の3つの課題
✅これから教育の課題を実現するために
のテーマで記事をまとめてみました。
自分の子供が学校に通うようになり学校教育の現状が気になる保護者の方や、学校教育のあり方について疑問を抱いている方など、読んでみてくださいね。
目次
日本の教育の3つの課題
今、日本の教育における重要な課題は大きく分けて3つあると思われます。
①時代変化に対応した教育の必要性
②教職員の環境
③子供を取り巻く環境
です。1つずつ詳しくみていきましょう。
①時代変化に対応した教育の必要性
グローバル化やAIなどの進歩により社会環境は日々変化しています。
外国語教育やプログラミング教育など、時代や社会の変化によって教育も変化すべきなのです。
なぜなら教育を変化しなければ現在の子供達が大人になって日本の社会を背負っていく時に世界からは時代遅れとなり、結果的に日本の社会は生きづらい世の中になってしまう可能性もあるからです。
今年2020年には英語教育の早期導入と4技能評価やプログラミングの必修などを始め学校でのカリキュラムの改革が行われました。
このような改革を始め、これからの学校教育においては取り組むべき課題がたくさん残っています。
今年はコロナ禍の影響で各学校でオンライン授業が導入されましたが、それも自治体や地方や学校によりかなりのバラつきがありました。
これについても今後の課題と言えるでしょう。
これから変化し続ける日本社会に対し教育をどのように対応させていくかが重要な課題となります。
すでに日本は高齢化・少子化社会です。
この高齢化・少子化社会の結果、日本の生産人口が減るということに繋がります。
日本の生産人口が減ってしまえば、それと比例して日本全体の生産力は落ちていきます。
これは非常に大変な問題と言えます。
日本だけでなく世界を見る事ができるように今よりもっと広い視野を持ち、これからどのように変化していくか予想が付かない社会にも対応できる人材になるべく、実践的な教育が必要になると思われます。
②教職員の環境
日本の教員採用の倍率はどんどん低下していることをご存知でしょうか?
教員採用の倍率が下がっているということは、良い人材が教員として採用されないということです。
この原因は、日本の教員の長時間労働が背景にあるようです。
平日は朝早くから放課後まで長時間働き、休日は部活指導や生活指導などで休む時がありません。
それにより教員が疲弊してしまい、子供たちの声に耳を傾ける余裕が無い、時間が取れないなどの弊害が出てきています。
教職員の多忙により授業の質や生徒などに影響が出ていることは問題です。
これはできるだけ早い改善が必要と思われる課題と言えるでしょう。
③子供を取り巻く環境
子供たちを取り巻く環境は時代と共に変化しています。
少子化の影響による学校の児童数の減少、地域の過疎化、さらにはいじめや不登校など多岐に渡る問題が山積みです。
さらには近年は親の経済的理由による教育格差も生じてきています。
教育格差とは家庭によって受ける教育に差があることを言います。
子供本人の能力とは関係なく、経済的理由から進路が決められてしまいます。
経済的に難しい家庭は、学校のテストで満点を出し続けたとしても大学に通う費用が捻出できず、結局は進学を諦めるという人もいるのです。
さらには就職してからも、最終学歴が異なると初任給に差が出てくることになります。
また、教育格差は地域や住所によっても起こっています。
都会の学校に通学している学生と田舎の学校に通学している学生の場合では。塾や習い事の選択肢の数が全然違ってきます。
【まとめ】日本の教育の課題を解決するためには
これからの日本の教育の課題を解決するためには、時代や社会環境によって教育も変化していくことが重要です。
反対に教育の変化によって新たな課題が今後出てくるかもしれません。
今年は新型コロナウイルスの影響で、私たちを取り巻く環境や社会生活、働き方は随分と変わりました。
これからもグローバル化やITの進歩によってどんどん時代は変化していきます。
時代に沿った人材になるべく子供を教育する環境作りは大切です。
子供の教育環境を整えるためには、時代に合った教育を行うことも、教職員の働く環境を整えることから始まります。
日本の教育の課題を解決するためには、教育の現場にもグローバル教育の導入やIT技術の導入、教職員の補充や専門性を持った職員の補充などが早期的に必要ではないでしょうか。