近年のグローバル化に伴い、海外留学の低年齢化が進んでいます。
早ければ、幼児や小学校低学年から親子一緒に留学する方も少なくありません。
「小学生から海外留学なんて早くない?」と驚かれるかもしれませんが、英語教育も改革が進み、2020年から小学校で英語が教科として加わったこともあり、海外留学を視野に入れたり、興味を示す親御さんが増えているようです。
親だけではなく、これからのますます進む国際化に「将来は世界で活躍したい」と思う子供も増えており、子供自身も留学はこの先の自分にとって不可欠だと考えているようです。
「大学生になってから」「時間が出来てから・・」という考えは最近では古く、小学校や中学生の夏休みなどを利用して短期留学などに行く子供も珍しいことではなくなってきました。
そこで、子供の留学が増加している理由と親の想い、親が子供に留学をさせる理由について、まとめてみました。
子供に留学をさせたいと考えている親御さん、将来は世界で活躍したいと考えている子供さんなど、参考にしていただければ幸いです。
目次
近年、子供の留学が増えているという事実
実際に、ここ数年で小学生を持つ親御さんの留学問い合わせが大幅に増えています。
それらの背景には近年の教育改革による、2020年度から始まった小学校での英語教育にあるようです。
小学校高学年からは英語の成績も教科として評価されるようになり、ますます英語教育の低年齢化が進んでいます。
そんなグローバル化時代が進む中、実践で使える確かな英語力や異文化の中で違和感なく過ごせる国際的な感覚を自分の子供に身につけさせたいという想いを持つ親御さんがたくさん増えているのです。
海外留学では語学力の向上だけではなく、これからの時代に求められる多様性な視点や価値観を身を持って体験し、その中で自立心を養うことができます。
AI(人口知能)などがどんどん進む中、未来で活躍し、生き抜いていく人材になることを考えた時に、低年齢の時に海外留学に注目する家庭が増えるのは当然のことと言えます。
小学生などの低年齢の時に海外留学する場合は、夏休みや冬休みなどを利用した短期留学が多くなっています。
将来的な長期留学を見据え、低年齢のうちにお試し留学をする方が多いのです。
子供に留学させたい親の本音とは?
「たかが英語、されど英語・・」と思いますよね?
私たちの国ではやはり、英語が自由自在に話せるように、使えるようになりたいと考える日本人が大半ではないでしょうか?
昔は、自分(親)が英語が話せないから、それをコンプレックスに思い、自分の子供には同じ想いをさせたくないと考えて留学させるケースが多くありました。
ですが今の時代は、親御さん自身も留学経験がある方が多く、同じ経験を子供にもさせてあげたい、自分よりもさらに英語力をつけてネイティブ並みになってほしいと考え、留学をさせるケースが増加しているようです。
親の立場で考えても、親元を離れることや英語環境で生活をすることなど、留学に対する不安は数えきれないほどありますが、留学は勉強の機会やチャンスを与えてあげたり、人生の選択肢を広げてあげることに繋がるという意味では親が子供に与えてあげられる1つの教育方法ではないでしょうか。
子供を留学させる5つの理由
①語学力アップ
日本を離れて外国に行くということは、日本語以外の新たな言語に触れられる絶好のチャンスです。
日本に住んでいて、普段はなかなか外国語と触れる機会はありません。外国語が飛び交う、生の外国語の環境に触れることで語学を早く習得できます。
将来的に海外への大学進学などを考えている方にとっても、子供の時期の留学は初めての外国語に触れるとても良い機会となります。
それが帰国後の外国語の勉強のヤル気へと繋がるでしょう。
②国際的な感覚が身に着く
国際的な感覚を身に着けるには、日本だけでなく外国の文化に直接触れるのが一番良い方法です。
これからのグローバル化時代で成功するには日本以外の他の文化を理解し、受入れることができないといけません。
もちろん母国、日本の事についても良く知り、その上で海外との文化や習慣の違いを理解することが大切です。
そうすることで国際的な感覚が低年齢の時から研ぎ澄まされ、国境は関係なく柔軟にコミュニケーションを取る術を身に着けるでしょう。
さまざまな外国の人たちと会話するには、語学力だけでなく、コミュニケーション能力が必要となります。積極的に自分から話しかけ、自分の意見をはっきり言え、相手を理解することはこれから将来に向けて必ず必要となる力です。
③視野が広がる
また海外で色々な人種と触れ、日本と違った新たな環境を体験することで、見えてくるものが広がります。
これまでは全く目に入ってこなかった、海外の文化や海外の気候、海外のニュースや情報など、今まで気にならなかったことも気になるようになり始めるのです。
そうして視野が広がり、将来への展望や夢にも繋がるのです。
海外留学がきっかけで、子供は将来の自分のなりたい像や目指す職業について考えるようになり始めます。
日本では経験できない環境や文化に触れることで、自分の好きな事、自分の興味あること、自分のやりたい事が明確に見えてくるようになります。
④自分に自信を持ちメンタルが強くなる
海外留学を経験された方は、海外での生活を通じて困難にぶつかることは誰しも少なからずあります。
その困難を乗り越えたり、解決したりするうちに、それが自信に繋がり何事にも動じない精神が養われていきます。
海外では大雑把な人が多く細かいことは気にしないため、日本人であっても留学を経験された方は細かいことは気にならなくなるものです。
海外での暮らしは子供にとって、なにもかもが初めての経験です。
最初はそれを怖がることもあるかもしれませんが、経験することによって「自分への自信」→「メンタルが強くなり」→「自立心」へとなるのです。
また海外での経験で「自分の意見を持ち積極的に行動をする」ことが鍛えられるため、自分で将来への道を切り開く力も持つことができるでしょう。
⑤将来、成功するためのきっかけとなる
英語はビジネスシーンでは国際共通語として使われており、英語力があれば必ず将来の就職活動に役立ちます。
いわゆる「バイリンガル」です。バイリンガルであれば日本だけでなく世界のどこでもキャリアを築くことが可能です。
また、海外留学では外国の学生と出会うチャンスです。将来、仕事をする上での重要なパートナーやチャンスになったりする可能性も多いにあります。
海外にネットワークを持つことが出来るのはすごく強みになります。
そうなれば、子供の将来の可能性はどんどん広がるでしょう。
まとめ
「かわいい子には旅をさせよ」とは良く言いますが、まさにその通りです。
子供は大人と違って、すごく吸収力があり順応性がありますので、海外留学へ出ることは自立心を育て、メンタルが強くなり、将来成功するためには親が選ぶ教育方法の1つと言えるのではないでしょうか。
資金面や学校の休み期間との兼ね合いなど、ハードルはありますが、海外留学は子供たちにとっては必ず良い経験になります。
大人になると過去の栄光やプライドが邪魔をして、今までの自分のこだわりや培ってきたものを捨てることが出来ず、留学してもつまづくこともあります。
ですが一方で、子ども達は環境の変化にもあっという間に適応していきます。
日本語が通じない環境であっても、すぐにその環境に慣れてきて、留学自体を楽しめることができますので、親は精神的に一回り大きくなった子供の成長を親は感じることができるでしょう。