いやぁ・・・知ってる?
TOEFLの英語能力判定テスト結果を、アジア29か国で比べると日本は下から数えたほうが早いという状況。
特にスピーキングに関しては、単独最下位よ。
日本人は文法がよくできるので読み書きは得意というのは、もう神話よ。
シンガポールやバングラディシュとか英語が公用語もしくは準公用語の国だからね、日本人より英語力が高いのは理解できるけど、インドネシアや韓国、台湾、ベトナム、ミャンマー、中国、タイ、モンゴル、カンボジアよりも日本が低いという事実は非常に残念・・・
というか悲惨としか言えないわー。
低い日本人の英語力の原因は言語の違いと日本の英語教育にあると思うわけ。
ちょっと今日はその原因について話したいと思うの。
目次
言語の大きな違い
1:言語には3つの基本要素(単語・文法・発音)があるんだけど、日本語と英語の間ではこれのどれもが全く違うのね。
だから英語は日本人にとっては超難解語。
新しく何千もの単語を覚え、文法や単語の並べ方を覚えなおさないといけないし。
言語学者もこれが日本人の英語力の低い理由に影響していると言ってるわ。
2:次に発音。日本語の母音(あいうえお)は5つ、英語は16。
子音も日本語は16だけど英語は25。
英語の発音数は日本語と比べて圧倒的に多いから日本人の英語は理解してもらえない。
私も実際に海外にきて自分の英語がなかなか通じなくて苦労したわ。
特に「RとL」「Th」の発音が日本人はできない。
日本語にはない発音なのよ。
私なんかも「I think」って言ったのに「I sink」って聞こえるらしくて「沈むのか」って言われたりしてね。
日本の時代遅れの英語勉強法
とにかく問題なのは時代遅れの中高学校での英語勉強法。
中学・高校で6年間も勉強してきたのに何でできないのって思わない?
これは日本の中学・高校での英語の教え方がそもそも今の時代に合ってない。
これを変えなければ、絶対に日本人の英語力はあがらないわよ。
日本の中学・高校での英語学習法は「文法訳読方式」といわれるもの。
簡単にいうと「文法を重視して、訳して読解する方法」。
これが日本人の英語力を下げている元凶なのよ。
英文を自然な日本語に訳すためには日本語と英語の語順が全く違うから後ろから戻り訳す。
また、英文を作るときもこの「文法訳読方式」で日本語を英語に訳す練習をやらされてきた。
そうでしょ?!
でも英語を話す時、頭の中で日本語を英語に訳す作業をやっていたら、絶対に英語での会話について行けない。
この「文法訳読方式」は、コミュニケーションのツールとして英語を使うことを目的とした学習方法ではないと指摘されているんだから。
それなのに、この学習法をしている日本の英語教育って一体・・・はぁ。
英語脳がKey
子どもは5歳になるころまでに約17,520時間も母国語のインプット(聞く事・読む事)を受けている。
でも我々、日本人の中高学校の6年間で英語授業はたったの790時間。
全然足りないでしょ?!
日本人は、受験英語のおかげで一般的に単語力と文法知識は非常に高いものを持っているはずよ。
でもその知識が使えるようになっていないことが問題。
単語と文法の知識を無意識的、自動的に使えるようにすること。
つまりはもっと英語脳をトレーニングする必要があるのよ。
でも残念ながら完璧な英語脳を作るのはプレゴールデンエイジ(3-8歳)ゴールデンエイジ(9-11歳)の時期がとても大事。
英語を英語で勉強
でも大人になってからでもトレーニングはできるのよ。
まずは今すぐ中高学校で習ってきた英文法を英語で学びなおすこと。
私も1からやり直したわ。当時、先生に勧められて使っていた本はこれ。
Raymond Murphy English Grammar In Use Elementary
Raymond Murphy English Grammar In Use Intermediate
日本語で理解するのではなく、英語を英語で学ぶ事をこころがける。
これでかなり英語脳がトレーニングできるはずだから。
まとめ
もし、中学・高校の時と同じような学習方法で英語を勉強しているとしたら、いますぐに学習方法を変えなくちゃダメよ。
そのやり方では英語をコミュニケーションのツールとして使えるようには絶対にならないんです。
今の若者の中には、こうした問題点に既に気づいていて焦ってる人もいるんじゃないかしら。
だとしたら、今すぐにでもそれを自身の英語学習の原動力にしてほしいわ。
言語の習得には時間がかかるもの。
ギリギリになってしまったら手遅れとなるから。