*このシリーズには留学コラムはありません。
みなさんこんにちは!約半年前、私は海外未経験者としてこのサイアムテクノロジー大学の授業を受け始めました。その時、「海外未経験者の留学」というブログを書き、「半年後にまたこのテーマでブログを書こうと思います。」と述べました。半年経った現在の状況をお話させていただきます。
「留学したことない!」「外国人と英語で話したことがない!」「日本から出たことがない」、でも「留学はしてみたい!」と思う人はいると思います。私もそうでした。ただ、いきなり海外に出ることは不安ですよね…。しかし、留学して初めて経験できることや体得できる知識は多く、精神も強くなると思います。
日本で私立大学の入試勉強として英語を学習していた私にとってネイティブの英語を聞くということはとても難しいもので、話す力と聞く力が圧倒的に足りないまま入学してしまった結果、英語経験豊富な日本人達に対し劣等感を抱き、授業内容もほぼ分からない状況だと半年前、述べたと思います。
半年後、海外未経験者であった私はまだ単位を取るため授業に励んでおりますが今の状態と留学を考えているけど英語力に自信がないという方々への体験を踏まえたメッセージをお伝えします。
単位はなんとか取り続けて授業に励んでいます。しかし、だからといって内容を理解しているかと問われると決してそうではありません。リスニング力はもちろん、多少は上がったことを実感することはありますが、英語の言い回しに悪戦苦闘することは日常茶飯事です。たしかに日常英語への不安は減りました。世間話程度なら問題はありません。しかし、やはり授業は違います。求められる英語力と背景知識レベルが高すぎるので授業についていけないことが当たり前となっています。日本人の友達も英語を聞く力はあっても背景知識がないと全く授業に歯が立たないという状態です。例えば、今月受けた「ファイナンス」の授業ではまず全員がExcelを使いこなせることは暗黙の了解で、「net income」「opportunity cost」「cash flow」などの基本用語は説明されなく自明前提です。では、先生に質問してみれば良いと思うかもしれませんが、まず授業で話した通りだと大体の先生はおっしゃり、そこがわからないと聞くと、容赦ない専門用語を並べた説明文が返ってくるのです。
英語力をどう伸ばせばいいでしょうか。私は休日、家でTOEFLの勉強を少しずつやっておりますがやはりそう簡単に英語力を伸ばすのは難しいと思います。私の場合、単語、熟語、文法などにあまり苦労しない分、リスニングとスピーキングに莫大な努力が必要となります。しかしこの2つに関しては覚えればすぐに身に着くような暗記部門ではないため、それなりに長い訓練が伴います。ちょっとした空き時間に、Disneyアニメなどを英語字幕なしで見ることや、英語の曲など聞くと色々な英語の言い回しを見つけることができるので楽しいのですが、私が一つ気付いたことがあります。それはスピーキング力が先行して、リスニング力の支えとなることです。つまり、英語を早く話すことができないのならば早いネイティブの英語を聞くことは相当難しいということです。では英語を話すことになれるためにはやはり、実際に英語を使って話すということが1番です。ただ、その機会を見つけるのが難しいですよね…。だからといって、いきなり留学するというのは効率が悪いというのもわかります。英語で話す生活を送ってしまえば英語力がつくとは限らないからです。ではどうしたらいいのでしょうか。私が思うにまず英語の言い回し、つまり話し方にフォーカスを置くことです。自分でできることはリスニングの本や英語のアニメなどにある会話を聞いて言い回しを勉強し、言葉の概念をできるだけ理解することだと思います。もちろん、ワンツーマンの個人レッスンなどで英語を話せる機会があれば英語力を伸ばす近道にはなりますが、予め日本語にはない英語にある多々の概念を理解しているかどうかでその近道をうまく利用できるかが決まってくると思います。
結局、海外未経験者の留学というものはとても長い茨の道だと思います。留学は簡単にできることではありません。私達もたくさんの問題やトラブルを現在抱えております。固定概念や差別による人間関係、留学ビザのシステム、ハイレベルな授業、学校の矛盾する情報、すぐ圏外になってしまうWi-Fi環境、私ではありませんが不条理な隣人トラブルなど、嘆息するようなことはたくさんあります。ただ、そんな波乱万丈な環境でやることをこなしていかなければならない分、日本にいて体得できないものを得ることはできると思います。留学したいと考えているみなさんに言いたいことは、その好奇心や挑戦したいと思う気持ちはとても大切で是非、人とは違う経験をして自分のものにしてください!ただ、自分だけは見失わないでください!不条理なことにおかしいと思うことは当たり前です。義憤することは毎日のようにあるかもしれません。ただ、それに流されず自分の正義を貫いてこそ、立派な人間になれる、私は今現在そう信じて生きております。